国家の品格を読んでみた。
とりあえず「右翼的」との批判を受けそうな内容である。
これに対して思う。日本国や歴史認識などについて論じる際に、自分の意見に相反する部分を含んだ意見に対しては、とりあえず「右翼」又は「左翼」と反論しておくことで直ちに思考停止と議論の停止が可能となるのである。つまり、「右翼」又は「左翼」といった言葉で相手を批判することで議論を非論理的な状態に陥れて、相手の意見に対して耳を塞ぐことが可能になるのである。極めて感情的な手段であると言わざるを得ない。
本来、議論において相手を批判するというのは、相手の意見のどの部分がどのようにおかしいかという論理的矛盾を具体的に指摘することである。インターネット上の掲示板などをみて思うことは、真面目に議論をしたい人間と相手の意見を「右翼」「左翼」などという言葉を並べ立てて感情的に否定したい人間とが入り混じって、全くまともな議論がなされていないというのが殆どである。